だからこそ。

自分を探し、自分を癒しながら 日々の色々を綴ります。だからこその気持ちで。

桃太郎に殺されました


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ある投稿を見て 衝撃を受けた。

むかしの広告を載せたものだった。

 

「ぼくの お父さんは

桃太郎というやつに殺されました」

子供の鬼が泣きながら立っている。

 

 

誰でも知ってる「昔話 桃太郎」

鬼は悪いやつで  桃太郎は良いやつ。

それを 私も疑ったことがなかったのに。

なんか、とても衝撃的。

 

初めて  想像してみた。

 

「生まれてみたら 自分は鬼だった。

牙がはえ 頭には角があった。

選んで 生まれてきたわけじゃない。

 

鬼は 少数派。

多数いる人間の常識が

世の中の常識だった。

 

人間とは違う 容姿を 嫌われ、 怖がられた。

だから、鬼ヶ島という遠く離れた 狭い島で

少数派の鬼たちは暮らすしかなかった。

世の中に 受け入れてもらえないから、

仕事をして 糧を得るということが 出来ない。

 

鬼にも 守りたい大事な家族がいる。

 

 大事な家族を養うために、

生きていくために、

人間から物を奪うという手段を

選ぶしかなかった。

 

 

ある日 桃太郎が仲間をつれて突然やってきた。

そして、次々に鬼の仲間たちを殺していった。

成敗という名のもとに

鬼のお父さんたちは次々に殺されていった」

 

違う側面から見たら

全然違う物語になる。

 

これって、

自分のまわりのいろんな 物事に 、

当てはまるかもしれない。

 

 

最近、ミステリーという勿れ

というドラマの中で、

「真実は、人の数だけある。事実は一つ」

って台詞があった。

 

それぞれの立場で見えるものが違う。

その人の思う 真実が、

その人にとっての真実。

 

だから

真実は 人の数だけある。

 

桃太郎の話も

事実は、「鬼が 殺された」  ということ 。

でも、

桃太郎と 鬼  

どちらにも 立場があって、

二つの 物語があるのかもしれないってことを、

今まで 考えたこともなかったな。

 

私に 起きた あの辛い 出来事も、

事実は

「不倫があった」ということだけ。

 

それに、関わった人の数だけ

物語があって

きっと、 それぞれ

まったく違う 物語なんだろうな。