わたしには
信仰心がある。
わたしは祈る。
最近 になって
ふと 不倫相手の 家庭を思うことがある。
「離婚します 」
と 以前、相手のご主人が私に言った。
それ以来 会っていない 人達。
ご主人はどうしてるだろう。
私と 同じ立場の人。
きっと 私と同じように苦しんだに違いない。
今も苦しんでるかも知れないな。
幸せになって欲しい。
もう 楽になっていて欲しい。
100％ 私自身と重ねてる。
思春期のお子さん達も
両親の離婚で傷ついたはず。
かわいそうに。
何の罪もない子供達。
心から 幸せでいて欲しいと願ってる。
笑っていて欲しいと祈ってる。
じゃあ、
相手の女性は?
私は 彼女の幸せを祈れるだろうか?
最近、そこまで 踏み込んでしまう。
そして 苦しくなって 引き返す。
下を向いて泣いていた人。
私にごめんなさいと言った 「あの人」
思い出すと胸が苦しい。
感情が どろどろ過ぎて
向き合いたくない感情。
あの人 は 私にとっての
「恨むべき人」
なのかな?
夫の不倫発覚後、私の感情は
100％夫にしか向かなかった。
悲しいも、悔しいも、怒りも
全部 夫にだけ。
私は過去と 現在の
夫の気持ちにしか 興味がない。
だから、不倫も全部 夫のせいで、
私を苦しめたのも 夫。
あの人 はそこにいない。
あの人 が 浮かぶ時は
自分の劣等感に 悩む時。
「私より 良かったのかな」
それを考えて 悲しむとき。
向き合いたくない感情だから
蓋をしてるのかもしれない。
そんな あの人 のことを ふと考える。
離婚して、家庭を失った人。
自業自得なんだろうけど、
夫との曲がった関わりが なければ
今も、 私と同じように
普通の日常を送っていたかもしれない人。
私は そんな あの人 の不幸を祈るの?
今も どこかで泣いていて欲しいと願うの?
嫌だ
こんなに傷ついて、 苦しんだ 。
それに加えて さらに、
人の不幸を願う人にまで なったら
自分が、あまりにもかわいそう。
不幸すぎる。
ありたい自分は 自分で選べる。
私は人の幸せを祈れる人でいたい。
今は あの人 の幸せを 祈れない。
試しに 祈ろうとすると 涙が溢れる。
自分の 奥の奥の感情が
泣くんだと思う。
幸せは 祈れないけれど
それは 仕方のないこと。
幸せは祈れなくても
不幸も願わない。
綺麗事だ、 偽善だと
言う人もいるかもしれないけど、
わたしは ここに、
文字にして残しておきたい。
なりたい私の姿は、
いつか
「あの 出来事のお陰で
私は 今 こんなにも幸せだ」と
私たち夫婦の今に感謝しながら、
彼女の幸せも 心から祈れる人。
きっと 時間をかけて
わたしは いつかそうなれると思う。
人を恨んで生きるより、
はるかに 居心地が良い。
誰のためでもない。
自分のために そうありたい。
だから、
私の目の前でうつ向いていた あの人 は
私にとっての
「恨むべき人」ではない。
