今から20年ほど前の事ですが、
私、
一度だけ 幽霊を 見ました。
友達の住んでるアパートの
誰もいないはずのベランダでした。
白い服を着た男性が
私に背中を向けて
まるで気持ち良い風に吹かれるように
景色を眺めていました。
当時の私にとってはもちろん怖い経験で
しばらくはお風呂に入るのも怖い、
明かりを消すのも怖い。そんな毎日でした。
でも、今 その体験は、、、
見えないものでも
「ある」
それを知ったことへの
感謝になっています。
今 自分が見えているものが、
この世のすべてではないということが
希望であり、
可能性であり
不思議な力のようであり
なんとなく、
嬉しい気持ちにさせてくれるのです。
奇跡を信じる心
人を大切に思う気持ち
なにかを真剣に願うこと
どれも
見えないし、形はないけれど
必ず 「ある」
だから
奇跡が起こり
願いが叶う。
心を込めて作った料理
感謝を込めて掃除したトイレ
愛情込めて育てた植物
そこには 目には見えないけれど
思いが 宿る
なにかがそこに「ある」
言霊
引き寄せる力
それは、たくさんのひとが「ある」ことを
証明してくれています。
’かねこみすずさんの詩集にも有名な言葉があります。
「見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ」
‘’星の王子さま‘’にも有名な言葉があります。
「かんじんなことは、目に見えないんだよ」
目に見えないものを ある と意識できたら、
見えないものが溢れていると想像できたら、
この世の中は なんてステキなんだろう。
だから、私は
人におかしいと言われるかもしれませんが、
あのベランダにいた幽霊に
感謝しているのです。
見えないものでも「ある」と
教えてくれたから。
